どうする家康「続・瀬名奪還作戦」第6話感想(ネタバレ注意)

どうする家康

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この記事は2023年度『どうする家康』6話を見た感想記事です。

大河ドラマ大好き・自称戦国歴女が気になった事や感想を書いています。

2月12日放送、第6話のタイトルは「続・瀬名奪還作戦」です。

放送後一週間は、NHKプラスで無料で見逃し視聴ができます。再放送もあります

第6話のストーリー展開は、目次の通りです。

※この時の徳川家康の名前は「松平元康」ですが、ここでは便宜上「徳川家康」とします。

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第6話の感想

1562年の上之郷かみのごう城攻め人質交換がテーマとなります。

鳥居忠吉が出てこなかったことに少し寂しさを覚える自分がいる

代替わりした服部党が大活躍します。

そして、瀬名と子供を取り戻しますが、涙の人質交換です。

服部党の再始動

第5話で登場した服部党の子や孫を寄せ集め、代替わりした服部党

どう見ても頼りない・・・。

1562年の上之郷城攻めは、通説では甲賀衆の伴与七郎が鵜殿長照を討ち取ったといわれます

伊賀者の服部党だけでなく、甲賀衆の伴与七郎もちゃんと登場しました。

本多正信が心配して雇っていたとは。

やれと言われたことをやるのみ

大鼠の言葉を受け継いだ服部半蔵の覚悟を感じます。

でも、忍びとしての服部半蔵はダメっぷりを発揮。

今日からは 大鼠

女大鼠役の松本まりかさんのセリフ、これだけでした!

でも圧倒的な存在感。

榊原康政がメンバー入り

1563年に三河一向一揆があるので、そろそろ榊原康政が家臣のメンバーに加わるかなーと思ってたら、登場しました。

榊原康政は利発で容姿端麗な男の子だったらしく、大樹寺で勉学中に家康に気に入れて小姓として召し抱えられたと言われます。

初陣は、1563年の三河一向一揆とされています。

上之郷城攻めでしれっと初陣を果たしていました

本多忠勝と共に勇猛果敢な武将になっていくことを考えると、本多忠勝とどんな関係で描かれるのか楽しみです。

ちぎれ具足、榊原康政の旗印とされる「無」がちゃんとざるに書いてあった

「助けぬからな」と言いながら助けてくれる本多忠勝、いつもツンデレなんだから♪

家康のクセが気になる

考える時やイライラしている時、家康が親指の爪を噛んでいました

2016年大河ドラマ『真田丸』の徳川家康もたまに爪を噛んでいましたが、親指以外の4本を噛んでいたので、爪噛みスタイルが少し違います

苦労と忍耐の人生を生き延びる家康を表しているかのようなクセですね。

幼少期から人質生活で親に甘えられなかった愛情不足もあるのかな、なんて思ったり。

そして、ストレスでお腹を下し気味なのか、お腹をさすっていました

家康、お腹がゆるいのかな。

のちの戦いで脱糞しないか心配になるよ・・・

服部党の夜襲

久松長家が大将として攻め入るも、堅牢な上之郷城は落とせなかった。

そこで、忍びを潜入させて攪乱し、人質交換の為に鵜殿長照(野間口徹さん)と息子を生け捕りにしようとします。

忍びたちの上之郷城への潜入方法が、なんとも奇想天外でした。

妖艶な着物姿で登場した女大鼠が、敵兵を誘惑します。

はぁ💕まりか様美しい。私が敵兵だったら瞬殺される

女の忍びといえば、ハニートラップとしてのスパイの役目もあるようなので、敵を誘惑して油断させるというのがくノ一っぽくて良かったです。

鮮やかな色の着物と真っ赤な口紅が、闇夜に映えていました。

鈴の音で誘い込むのも妖しげで良き

討ち取った敵兵の具足を身に着け、上之郷城へ潜入します。

鉛玉の合図で、遠吠えと共に潜んでいた忍び達が起き上がってくるのも意表を突かれました。

Twitterでは、まるで「スリラー」のようだというコメントも。なんかゾクゾクします

闇夜に紛れて急斜面をに登り、城の中へ潜入します。

脚色もあるのかもしれないけど、これだけ特殊なことができてしまう忍びを使いたくなるのも分かる

しかし、甲賀衆に囲まれてしまった鵜殿長照は自害してしまい、生け捕りにはできず。

鵜殿長照の目の動きで息子の居場所を突き止める女大鼠がすごすぎる

きっと、捕まってしまうと交渉の材料に使われてしまい、自軍を不利にしかねないと息子たちにも教えていたのでしょうね。

それなりの立場の者は、生け捕りにされない事にも注意しなければなりません。

鵜殿長照のような忠義の厚い重臣の息子を、今川家としても見捨てるわけにはいかないですね。

ちなみに、鵜殿長照は今川氏真のいとこ(諸説あり)

鵜殿の息子たちも、自ら命を絶とうとします。

鵜殿の息子たち、さすがに助からないと思った

服部党の巨漢・大山犬(キャッチャー中澤さん)、少しずつ登場していましたが、最後にまさかの大手柄でした!

最後まで忍びらしさ全開で見応えがありました。服部党、やっぱり強い!

ずーっと暗い表情だった服部半蔵も、服部党が殿に認められて少し表情が明るくなっていました。

きっと父の汚名を返上できたことや、服部党の底力が分かり嬉しかったのでしょう。

服部半蔵のお尻をバシッと叩いた女大鼠、「よろしくね」と言っているかのような笑顔がかわいかったです。

それにしても、本多正信(松山ケンイチさん)の発言のほぼ全てがお調子者全開です。

どうも 足の古傷の具合が良くなく・・・

少し前に「寒~」って走ってきたじゃん

石川数正の交渉・人質交換

関口家一同の処刑を命じる今川氏真

竹千代が瀬名に「あっぷっぷ」をする姿がつらい。悲しい顔をしたお母さんを笑顔にしようとしたのかな

すると、寸でのところで知らせが。

石川数正が取引をしに来ました。

通説では、石川数正が今川氏真に人質交換の交渉をし、成功させたとされています

敵の本陣に一人で乗り込むって、ものすごく怖いよね

鵜殿兄弟との人質交換を受け付けない氏真は、石川数正の処刑を命じます。

ご家来衆がどう思うか!この岡部様とて!

瀬名がいる関口家は長年に渡り今川家に忠義を尽くした重臣。

見せしめとはいえ、仲間だった者を処刑しなければいけない岡部元信の葛藤が見えます。

駿府で人質になっていた家康や、お供していた石川数正とも岡部元信にとっては馴染みがあるんじゃないかな

関口夫妻の決死の説得

が立ち上がりました。

今川義元亡き後、小さい頃から今川氏真を見てきた自分が、氏真の暴走を止めなければいけないという使命感が沸き起こったのかもしれません。

そんなことだから皆 離れていくのです!

感情のままに処刑してしまっては信用を失うという、巴からの忠告。

巴は瀬名を生かす為だけでなく、氏真に対する親心として諭したのですね。

巴、前回やらかしていますし

家臣の裏切りを恐れている氏真にとって、重臣からの決死の説得は応えたことでしょう。

いつも優しい関口氏純が、瀬名に声を荒げる姿に涙

瀬名、そなたが命を懸けるべき時はいずれ必ず来ます

そなたは 笑顔が似合う

笑顔を忘れる出ないぞ

この言葉を両親から残してもらった瀬名

もしかしたら悪女にならない瀬名が見られるのではと期待してしまいます。

家康と再会した時の、瀬名の精一杯の笑顔も切なかった。心境は複雑すぎるはず。でもお父さんに言われたもんね。

最後の氏真の「父上・・・」も切ない。

偉大な父に恥じぬよう頑張っているはずなのに、として信頼していた家康に裏切られてしまった。

重臣たちの葛藤も垣間見える。

これ以上家臣に裏切られないためには、どうすべきか・・・。

氏真の葛藤や迷いが見えます。

ちなみに、今川氏真の母は10年以上前に亡くなっているので、信頼していた父も亡くなって相当つらいだろうな。氏真の母は武田信玄の姉

全体の感想・おまけ

上之郷城攻め人質交換がテーマでした。

内容も通説に沿った流れで、今までに比べると意表を突かれる感じではないですが、服部党の再始動や関口夫妻の決死の説得、氏真の葛藤など感情を揺さぶられるシーンが多かったです。

人質交換は徳川家康の幼少期にもありますが、『どうする家康』では登場していません。

それは、6話の人質交換をより緊迫感のあるものにする目的もあるかもしれない。

それもあってか、人質交換のシーンは石川数正の説得からずっと緊張感があり、ハラハラさせられました。

2020年大河ドラマ『麒麟がくる』では、竹千代(徳川家康)の人質交換のシーンが登場しましたが、こちらも緊張感がありました

ちなみに、今回人質交換で生け捕りにされた鵜殿氏長氏次兄弟は駿府に戻りますが、その後は徳川家康と長い付き合いになります。

前回の大鼠や穴熊同様、今回も強烈なインパクトを残してくれた服部党

特に、女大鼠は想像以上の強さです。

一言しかセリフがなかった女大鼠ですが、服部半蔵とうまくやっていけそうな雰囲気ですね。

上之郷城攻めは忍びのかっこよさ全開で堪能できました。

洗練された部隊ではないですが、今後の家康の戦でどのように登場するか楽しみです。

今川氏真の葛藤や孤独が表されていました。

舐められないように虚勢を張る氏真ですが、父の功績や恩をちらつかせてなんとか従わせている状況。

もう重臣にすら信用できなくなっています。

2017年大河ドラマ『おんな城主 直虎』でも桶狭間の戦い後の今川氏真が描かれていますが、今川氏真の祖母で「女戦国大名」と言われる寿桂尼じゅけいにが氏真を支えていました。

寿桂尼がかなり口を出して今川家を回している感じ。今川家のラスボス感がすごかった

『どうする家康』では現時点で寿桂尼が登場しない事で、今川氏真の葛藤や孤独が色濃く表れています

巴の印象も強く残りました

狂気と危うさの中に、気高さや美しさを滲ませる溝端淳平さんの演技に惹きつけられます。

ちなみに瀬名の父・関口氏純は、史実では死亡説と生存説の両方あるので、どうなるかも注目です。

大河ドラマ『おんな城主 直虎』は、徳川家康の幼少期の話から歴史背景がかぶる部分が多いですが、今回の話含め今後さらにかぶる部分が多くなるので、『おんな城主 直虎』と見比べると楽しめると思います。

今川氏真や瀬名も描かれ方が全然違うので、面白いです。

『おんな城主 直虎』の瀬名は菜々緒さん。芯が強いイメージです。ちょっと怖い

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瀬名や子供たちを取り戻すことができた家康。

この時点でも、まだ三河統一への野心がある感じはしませんでした。

瀬名や子供を取り戻した家康が、どのように三河統一への心境に至るか注目していきたいです。

次回は家康の三大ピンチの一つと言われる三河一向一揆です。

6話まで家康の家臣として登場した本多正信や夏目広次が・・・。

三河一向一揆の予習をしたい方は、こちらをチェックしてみてください】

~おまけ~

鵜殿長照の上之郷城があるのは愛知県蒲郡市。

上之郷城跡の近くに鵜殿坂という場所があります。

『どうする家康』では登場しませんでしたが、上之郷城攻めで脱出した鵜殿長照が、この鵜殿坂で木の根っこにつまづき、討ち取られたという話があるそうです。

鵜殿坂

鵜殿長照の無念からか、この坂で転ぶと怪我が治らないという言い伝えがあるらしいです。

現在の上之郷城は城跡があり、遺構が残っています。

行ってみると、小高い丘の上にあって見晴らしが良く、攻めづらい城である事が実感できますよ。

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