この記事は2023年度『どうする家康』2話を見た感想記事です。
大河ドラマ大好き・自称戦国歴女がミニ解説やSNSの反応を交えて感想を書いています。
1月15日放送、第2話のタイトルは「兎と狼」です。
放送後一週間は、NHKプラスで無料で見逃し視聴ができます。再放送もあります
ストーリー展開
◤ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄◥
— 2023年 大河ドラマ「どうする家康」 (@nhk_ieyasu) January 10, 2023
#どうする家康
第2回「兎と狼」
◣______◢
1月15日(日)放送
▷総合 午後8時
▷BSP/BS4K 午後6時https://t.co/3mH3wNECG3 pic.twitter.com/PxxO8L6MGS
第2話は、以下のような流れです。
【歴史背景の予習記事】
幼少期と、桶狭間の戦いの後の話が出てきました。ドラマでは予習記事のシーンも結構出てきましたが、特に幼少期のシーンは背景が分かりづらかったので参考になると思います。
第2話の感想とミニ解説
ヘタレの家康がいよいよ松平家当主として覚醒した回でした。
松平家一族の争いを思わせるような描写もあり、歴史好きの人は想像力を掻き立てられたのではないでしょうか。
ストーリー展開に合わせた第2話の感想です。
※この時の徳川家康の名前は「松平元康」ですが、ここでは便宜上「徳川家康」とします。
織田軍が大高城へ
まず最初に、於大の出産シーンで「急がねば」と踏ん張っていた理由が、最後に分かりました。
虎にするため。
父・広忠の笑顔がひきつっていました
2022年放送の「鎌倉殿の13人」で尼将軍が後見人になった4代目鎌倉殿も同じ三寅なので、前作からの繋がりを少し感じました。
兎年の2023年にこの脚本はうまい!
こういう演出が随所にあって面白いです。
家臣たちの前で竹千代を高々とお披露目する姿は、ライオンキングさながら。
心配ないさー♪
桶狭間の戦いで敗戦したシーンへ。
織田信長が大高城に来たのには驚きましたが、意図を想像すると
- 家康に脅しをかけるため
- 家康の様子をうかがうため
といったところでしょうか。
圧倒的な兵力差で有利にも関わらず、大高城を攻めずに様子を見ていた信長。
- 攻めてきたら、今川家についたとみなす
- 攻めてこなかったら、迷っている、織田家につく可能性もある
こんな風に考えていたのかなと。
家康軍が逃げず・攻めずにいたことで、まだ利用価値があると信長は考えて撤退したのかもしれません。
大高城で攻めなかったという貸しもできますし。
生かしておけば、使い道もありましょうぞ
織田家人質時代の竹千代も、信長のおかげで命拾いしましたね
人質に出るシーンでは、父からもらった虎のようなおもちゃを持っていました。
そして、家臣の戸田宗光に裏切られて織田方にさらわれてしまう。
戸田宗光、一瞬悪い顔してた
織田方には前田犬千代(利家)みたいなかぶき者がいっぱい。
赤鬼だらけの鬼ヶ島のような雰囲気。薄暗く恐ろしげな織田方で若き信長達の赤がとても映えていました。武田軍の赤備えなんてもっと恐ろしい集団で登場しそう・・・。
竹千代役の川口和空くん、どことなく松潤に似てますね。
武術ができる岡田君にあれだけ放り投げられる役は大変そう・・・。
織田家の方々が迫力ありすぎて、竹千代がかわいそうな白兎に見えてきます。
『食ってやろうか!』
— 2023年 大河ドラマ「どうする家康」 (@nhk_ieyasu) January 16, 2023
家康、恐怖の記憶。#織田信長 #岡田准一 #竹千代 #川口和空 #どうする家康 #切り抜き大河 pic.twitter.com/PtFqbZUH56
大高城からの撤退でピンチ
落ち武者狩りに合うのかな?と想像していましたが、まさかの松平昌久が登場。
東京03の角田晃広さん、なんとも悪い表情でした
事前に公式HPの登場人物に松平昌久が載っていたのでどんな風に登場するのかな?と思っていたら、敵兵とは!
鳥居忠吉(イッセー尾形さん)が討たれて亡くなってしまわないか終始心配でした
松平昌久の騙し討ちにいち早くに気づき、身を挺して家康を守った本多忠勝、かっこよかった。
『元康の首をとれ!!』
— 2023年 大河ドラマ「どうする家康」 (@nhk_ieyasu) January 17, 2023
松平昌久の姑息な戦略
またもや大ピンチ…どうする?#松平昌久 #角田晃広 #どうする家康 #切り抜き大河 pic.twitter.com/vW7WFhE4Hv
松平昌久を登場させたのはさすがだなと思いました。
松平広忠は今川義元に恩があるので、竹千代が織田家にさらわれた時も苦渋の決断で織田方につく要求を断ったのだと思います。
松平一族の争いの様子はこの後の三河平定戦にも関わってくるので、松平家のゴタゴタや三河統一の難しさを匂わせていますね。後に家康がこの松平一族の争いを終わらせます。
大樹寺へ逃げ込む
登譽上人が徳川家康を諭し、自害を止めたという逸話がありますが、ここも予想外でした。
祖洞和尚がかんぬきで雑兵を撃退したという逸話は登場するかな?と楽しみにしていましたが、出てきませんでした
怒る本多忠勝
第1話に続き、第2話でも情けない主君への怒りをぶつけていましたね。
腹を切ろうとする家康、それを諭す本多忠勝の構図はまた出てくるでしょう。
今川家で臆病なうさぎに仕上がってしまった家康。
一方、赤ちゃんの時に父を亡くし、槍の名手のおじ・忠真に厳しく育てられた強き本多忠勝(山田裕貴さん)。
情けない主君を介錯しなければいけないくやしさを滲ませていました。
ふざけるな!
本多忠勝にとっては、主君のために必死に戦った父や祖父への敬意や、死を無駄にするなという怒りがあったのかもしれません。
『ふざけるなッ!』
— 2023年 大河ドラマ「どうする家康」 (@nhk_ieyasu) January 15, 2023
“問題児・平八郎の本心”#本多忠勝 #平八郎#山田裕貴 #松平元康 #松本潤 #どうする家康 #切り抜き大河 pic.twitter.com/ZfYrmLYpTt
厭離穢土欣求浄土、けがれたこの世を離れ極楽浄土へ、と唱える家康。
この世は地獄
弱ければ死ぬだけじゃ!
そうじゃ、その眼じゃ
織田家で過ごした地獄の日々は、弱い兎のままではこの地獄では生きていけないという織田信長なりの教育だったのかもしれない、と気づいたような表情の家康。
本多忠勝の怒りや織田家人質時代の記憶から、うさぎではなく虎としての自分を少し思い出したのでしょう。
たぶん最終的にはたぬきになりますが
榊原康政の「厭離穢土欣求浄土」
大樹寺で勉学に励んでいた、後の徳川四天王の一人・榊原康政(杉野遥亮さん)が新キャラで登場!
新キャラの登場のさせ方が本当にうまいです。
大樹寺で勉強していた子どもの一人にすぎなかったであろう榊原康政がどのように登場するかは楽しみの一つでしたが、「厭離穢土欣求浄土」の話と絡めて出てきたことでドラマチックな出会いとなりました。
飄々とした生意気そうなインテリ男子でしたね
『汚れたこの世を浄土に…』#厭離穢土欣求浄土 の意味#榊原康政 #小平太 #杉野遥亮 #松平元康 #松本潤 #どうする家康 #切り抜き大河 pic.twitter.com/4WvDrLFRyh
— 2023年 大河ドラマ「どうする家康」 (@nhk_ieyasu) January 15, 2023
「厭離穢土欣求浄土」の本当の意味を知り、幼少期の戦乱に振り回された家康が戦う意味に気づき、目覚めた瞬間だったのでしょう。
三河を守る!
最後は、三河の英雄であった祖父・松平清康を彷彿させるような勇ましい姿でした。
家康が当主として目覚めた時の本多忠勝は少し嬉しそうにも見えました。
「主君を守りたい」と思っていたら、逆に「守る」と言われキュンとしちゃったかな、忠勝
衰退していた松平家当主の岡崎城帰還は、三河家臣たちにとってはさぞ嬉しいことでしょう。
全体の感想・雑談
最初のシーンが最後に分かるという面白さや工夫を凝らした演出がたくさんありました。
回想シーンにもちゃんと意味がある。
桶狭間の戦いも幼少期も徳川家康を語る上で大事な場面ですが、この2つのシーンをよくこんなにうまくつなげたなと驚きです。
竹千代から見た織田家はまさに地獄の様な雰囲気でしたが、信長にとってはかわいい弟のような存在で嬉しそうでした。
母に愛されず「うつけ」と陰口を叩かれてきた信長にとって、母と別れ父に見放された竹千代を放っておけなかったのかもしれない。
もしそうなら信長の愛がドS過ぎて重たいけど
通説と異なる部分もあるかもしれないですが、歴史好きも楽しませてくれる工夫もしっかり込められている気がしています。
見どころツッコミどころ満載の第2話でした。
紀行で出てきた岡崎城は1月21日に大河ドラマ館とともにリニューアルオープン。
どんな風になったか楽しみです
岡崎城の近くには、舞台となった大樹寺もあります。
中に入ることができて歴代松平家・徳川家の位牌も拝むことができるので、岡崎城に遊びに行く際は合わせて巡ってみて下さい。
SNSの反応
それぞれの相棒(待機中) #どうする家康 #どうする絵 pic.twitter.com/netlCzwJ73
— 宮崎 温 (@miyazakion) January 15, 2023
眼鏡がないと分かりづらい方々(むしろ彼らの本体)。
特に野間口さんは、言われないと分からなかった!
今年の大河ドラマは毎回冒頭のロゴマークを変える趣向なのね。手が込んでる。今回のが「兎と狼」ということは、前回のは「桶狭間」の地形? #どうする家康 pic.twitter.com/VgMkZnnb0W
— キヨソネ 或いは KYは静かに眠りたい (@kysn) January 15, 2023
芸が細かい!どんな絵が登場するのか毎回楽しみです。
ありがとう字幕😌#どうする家康 pic.twitter.com/d3pVHs2yJG
— 弾正 (@naoejou) January 15, 2023
ひょの(笑)
字幕が忠実すぎてやっぱり分かりづらい。
2話にして少し慣れてきました。
このお方が登場すると、お付きの人がなんか出して一件落着しそうな気がする#どうする絵 #どうする家康 pic.twitter.com/3tjwFDNLWW
— LIU(リウ) (@LIU83414453) January 16, 2023
登譽上人を演じた里見浩太朗さんは水戸黄門もやられていましたね。
確かに、江戸時代なら印籠が出てきて「ははーっ!」で解決できそう。
「濃い顔族」の武田家😅#どうする家康 pic.twitter.com/ML18ZMpWEH
— 弾正 (@naoejou) January 15, 2023
武田四天王の一人・山県昌景(橋本さとしさん)が武田信玄ごしに登場しました。
勝頼含め、武田家のメンツが激濃!
でも、松潤家康も岡田信長も濃さでは負けてないかも。
#どうする家康#麒麟がくる
— 怪傑やまねずみ@ (@Yamanezumi4016) January 15, 2023
麒麟がくるのときの竹千代くん
「信長さんと将棋を差しました。戦術を学び、怖いけど優しいお兄さんでした」
どうする家康の竹千代くん
「信長さんら怖いお兄さん達に殴る蹴るの暴行を受けました。しかも男色っぽく怖いお兄さんでした」 pic.twitter.com/2poKoe2n3t
2020年放送「麒麟がくる」では徳川家康に焦点が当たる場面が多かったので、「どうする家康」と比較する人は多いかもしれないですね。
比較的親織田家の麒麟竹千代と、反織田家のどうする竹千代から見た織田信長像の差が激しい。
すでに漂う魔王感。
まだ2話だけど、その2話ともこれまでの戦国ドラマのなかで最高傑作だと自分は思う。
— Osamu Konno (@OsamuKonno) January 16, 2023
ドラマなのだから、エンターテイメントでなくてはならない。くそまじめな歴史再現なら学校の教材を見ればいい。
そして配役決まったときからずっと言ってるけど、#松本潤 さんの家康は見事な適役。#どうする家康
同意、今の所素直に面白いです。
「絶対ないとも言い切れない」というドラマチックな脚色も踏まえて、歴史を楽しむ心を持っていたい。
ちなみに、Twitterでは「どうする家康」をBLや乙女ゲームとして楽しむ兵が多数湧いております。
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