【ミニ解説付き】どうする家康「清須でどうする!」第4話感想(ネタバレ注意)

どうする家康

※本ページはプロモーションが含まれています。

この記事は2023年度『どうする家康』4話を見た感想記事です。

大河ドラマ大好き・自称戦国歴女がミニ解説やSNSの反応を交えて感想を書いています。

1月29日放送、第4話のタイトルは「清須でどうする!」です。

放送後一週間は、NHKプラスで無料で見逃し視聴ができます。再放送もあります

ストーリー展開

第4話は、以下のような流れです。

  • 尾張・清須城へ
  • 織田家と同盟
  • お市の方と政略結婚?!
  • 追い詰められる瀬名
  • お市の気持ち
  • 今川氏真・闇落ち

【歴史背景の予習記事】

第4話は予習記事の後半が登場しましたが、予想外のエピソードが出てきました。

※この時の徳川家康の名前は「松平元康」ですが、ここでは便宜上「徳川家康」とします。

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第4話の感想とミニ解説

近年では「徳川家康は清須に出向いていない」という説が有力になっている清須同盟

『どうする家康』では従来の通説通り、1562年に織田信長の本拠地・清須城に家康が出向き、同盟を組みます。

ドラマとしても、清須で対面していた方が面白くなりそうな気がします

尾張・清須城へ

清須同盟というと、「徳川家康が敵地の尾張・清須城に命がけで出向き、同盟を結んだ」というイメージで、あっさり終わると思っていました。

なんてったって、織田信長は約4年前に仮病を装い、弟の信行(信勝とも)を清須城へおびき寄せて暗殺していますから。ましてや家康は敵方でしたからね。

まさか、第4話丸々清須同盟に使うとは!

しかも、初登場のお市の方(北川景子さん)の素敵な物語を織り交ぜてくるなんて、洒落てますね。

織田信長と対等な同盟を結ぶため、挨拶の練習をして清須城へ

清須城ということで、織田方の主要人物3名が初登場でした。

  • 木下藤吉郎(のちの豊臣秀吉、ムロツヨシさん)
  • 柴田勝家(吉原光夫さん)
  • お市の方(北川景子さん)

木下藤吉郎と柴田勝家はすでに仲が良くなさそう。どう見ても性格が合わない2人。サルはこの時点ではお市が好きな感じはなさそう。身分が違いすぎるからかな。

サルこと木下藤吉郎のクセがこれまた強い。

早口な名古屋弁でひょうきんなキャラですが、たまに見せる真顔が不気味です。

ヘラヘラしたお調子者だけど、空気を読んでへーこらしている感じがうっぷんを溜めていそうで怖い。

信長と相撲

迫力があって見応えがありました。

信長の二の腕の筋肉がすごくて釘付けになりました

それでよい

白兎ではなくなり、同盟者としてふさわしいか確認していたのでしょうか。

お市の薙刀も強い!

でも、抗戦して負けない家康も十分強かったです。

お市の清須案内

久々に家康に会えたお市の方は嬉しそうでした。

地元民(尾張)としては、「濃尾平野が広がる尾張を見下ろせる高い山ってどこだろ。養老?池田山とか?」といった想像が広がりましたが、どうやらロケ地は浜松の滝沢展望台のようでした

かの小牧山城から美濃を攻める

家康と同盟を結ぶことで東から攻められる心配をなくし、織田信長が美濃攻めを決意していることが分かります。

通説では一年後の1563年に、織田信長が拠点を清須城から美濃に近い小牧山城に移します

織田家と同盟

尾張との国境くにざかいを決める場面、信長が地図を一瞬しか見なくてかなりあっさりしていましたね。

国境をどこに決めるかは結構大事な気がしますが、家康への信頼でしょうか。信玄とはこれでこじれる気が・・・

ここで、家康は今川家との和睦を提案します。

今川家から離反はしたものの、この時点ではまだ今川方を攻撃しようとは考えていないわけですね。

信長の激しいビンタを喰らっていました。痛そー。

からの顎クイ

白兎をちらつかせると容赦のない信長。

今川を滅ぼせ

松潤の上目遣い、なんかかわいいね

お市の方と政略結婚?!

なんと、信長は家康とお市を政略結婚させようとします。

この時は、家康が今川家との決別を明確にさせるためにお市を娶れと言ったのかなと思いました・・・

しかし、納得がいかない家康。

桶狭間の戦い自体は敗北したが、大高城での戦いは自分が勝った。

その自信から、対等な立場を主張します。

しかし、実は織田信長の罠だった、かもしれない。

もしそうなら、織田信長は運が良かっただけじゃなくて、かなりの知将ですね

織田信長のすごさと恐ろしさを思い知った瞬間でしょう。

追い詰められる瀬名

駿府にいる瀬名(有村架純さん)が、もはや地獄にいるかのような状態です。

情けをかけてやるという今川氏真(溝端淳平さん)は、瀬名を夜伽よとぎ役に。

もし子供ができても、氏真の子とは認めてもらえないかも

自分の気持ちを押し殺してまで、関口家の為に犠牲になろうとする瀬名が不憫でなりません。

しかし、瀬名は氏真を怒らせてしまう。

氏真の怒り方が怖すぎる

家康の元へ、今川氏真からの書状が届きます。

今川に戻らなければ 関口家は皆殺し

瀬名の血文字も。

瀬名がかわいそすぎるからやめてあげてよー。

むしろ、瀬名のことを思うならこの時点で離縁してあげてー、と思わずにはいられなかった

氏真の挑発に、悔しさを爆発させる家康。

家康の苦悩を察したお市は、自分から縁談を断ります。

欲しいものは 力で奪い取るのです

今川を滅ぼし、瀬名子供を取り返すと決意した家康。

信長を「」と伝えたことが、反今川としての覚悟を感じました。

同盟者を兄と思うって、三国志に出てくる義兄弟の契り(桃園の誓い)みたいな感覚なのかな

瀬名の血文字や関口家へのひどい扱いから、氏真に対する怒りがこみ上げ、今川を攻める決心につながったのでしょう。

お市の気持ち

お市は竹千代徳川家康の幼名)のことが好きだった

第2話のオチよりもびっくりしました。同盟での政略結婚はよくある話なので、お市との縁談はまだ分かる気がしましたが、先入観を飛び越えてこの発想を盛り込んだことに驚きです

竹千代が織田家で過ごした人質生活は約2年。

お市と竹千代が出会っていても不思議ではないかもしれません。

厳密に言うと、竹千代が織田家にいた時のお市は生まれていたかも分からないですが、まぁ、ドラマですし。

竹千代は織田家からすぐにいなくなってしまったので、お市にとっては儚い恋となってしまう。

必ず 助けます

水練で飛び込むのを嫌がっていた竹千代が、自分のために飛び込んで助けてくれた。

強くて優しい竹千代君にはキュンとしますね

妹の恋を手助けするなんて、信長もなかなか粋な事しますね。

お市に家康を清須案内させたのも、束の間のデートを楽しんでもらうためだったのかもしれない、なんて思いました。

お市の方の生涯の前半は記録がなく、結婚するあたりまでは謎に包まれています。

逆に言えば、ドラマとしては自由に描きやすい人物とも言えます。

とても魅力的で、家康や信長を一層ひきたててくれる存在として描かれていましたね。

家康のことを考えて即座に身を引いた上、家康の立場を考えて信長に適切な助言までしちゃうかっこよ良さ

大切になさいませ。兄上が心から信を置けるお方は、あの方お一人かもしれませぬから

メリットがなくなるとすぐに同盟が破られてしまいかねない戦国時代において、信長が本能寺の変で亡くなるまでの約20年も続いた清須同盟を表しているかのようなメッセージです。

強くて賢くて美女、イイ女すぎるお市様はきっと多くの視聴者を虜にしたことでしょう。

お市のようなバリキャリの女性は、家康みたいな優しくて母性本能くすぐるような男性に弱いのかも。織田家にはいないタイプの男性かも(※筆者の勝手なイメージ)

今川氏真・闇落ち

今川義元の兜が祀られていました。

今川家に戻されていて良かったです。

しかし、今川氏真は完全にダークサイドに落ちてしまいました。

だいぶ目がやばいですね。この演技ができる溝端淳平さんすごい

実はこの時の今川氏真はとんでもなく大変で、精神的におかしくなっていたとしても不思議ではない状況です。

岡部元信がいる!

オープニングのクレジットに「岡部元信 田中美央」と登場していました。

キタ――(゚∀゚)――岡部元信!!戦国好きにファン多し

田中美央さん、『おんな城主直虎』で奥山六左衛門だったので、逆の立場になっていくと思うと胸アツです。

ただ、ドラマを見てもどこに登場したか全然分からなかった。

すると、ご本人のブログで判明しました!

目がイっちゃってる今川氏真の背後に・・・。

ミニ解説

今川家の重臣・岡部元信は、第一話で家康達が兵糧を運んだ大高城の近くにある鳴海城の城主でした。

桶狭間の戦い時の大高城と鳴海城

桶狭間の戦いで今川が敗北。

岡部元信は、他の今川軍が敗走しても鳴海城で抵抗し、織田軍と戦いました。

最後は今川義元の首と引き換えに、鳴海城を明け渡します。

駿府へ戻る途中、織田方・水野家の刈谷城を攻め、水野信近(水野信元の弟)を討ち取っています。

兜の横に一瞬いたのが、岡部元信。

「太守様の兜を織田信長から取り返してきたよ」と物語っているかのようです。

全体の感想・おまけ

清須同盟がテーマでしたが

  • 瀬名の悲劇
  • お市の恋物語

が盛り込まれていました。

そしてこの2つのエピソードが、このあと家康が今川方を攻める理由にちゃんとつながっている。

お見事です。

瀬名がここぞとばかりにかわいそうな状況に追い込まれました。

これは、家康が今川を攻撃する動機のためではないかと。

4話の前半では今川を攻める様子がない家康が、織田信長に言われたから今川を攻めに行く、という理由だけでは唐突な気がします。

『どうする家康』の家康は、今のところ信長のように美濃攻略のような野望があるようにも感じられないですし

今川氏真が、瀬名や三河衆にひどい仕打ちをした」という激しい怒りが加わることで、家康がこの後勢いよく今川方を攻める理由につなげやすくなるので、瀬名がとことん追い詰められる表現にしたのかなと思いました。

今川一門の瀬名を今川氏真が夜伽役にするというのも考えづらいですし、今川氏真の正室・早川殿が怒りそう

追い込まれた瀬名の状況は、今後の家康との関係にも影響しそう・・・。

お市の方は、恐ろしげな伏魔殿・清須城において、一服の清涼剤となるような爽やかな存在でした。

そして、お市の言葉が今川を攻める後押しになるとは。

信長が言っていたように、お市の強さや聡明さが随所で感じられました。

この聡明さが、のちに信長を助ける・・・かも

家康を思って気持ちを押し込めたお市と瀬名、二人とも健気でたくましい女性ですね。

こんな美女二人に思われていてうらやましすぎる

通説だけではあっさり終わりそうな清須同盟が、「もしかしたらあったのかもしれない」というエピソードや布石が散りばめられていて、盛りだくさんでとても楽しめました。

次回はいよいよ、瀬名を取り戻すために今川との戦いが始まります。

~おまけ~

同盟の内容を取り交わしたシーンで、尾張と三河の国境さかいに決めていました。

「境川か!」と知っている川だったのでちょっと嬉しかったです。だから「境」川と言うんだろうか

ちなみに、第3話で登場した水野信元の刈谷城(現在は亀城公園)の真横には境川が流れています。

同じく第3話の中盤で登場した石ヶ瀬川も近くを流れているので、前回の「三河平定戦」は尾張と三河の国境付近で争っていた事が分かります。

それにしても、虎(たまに白兎)、サル、狼(信長)、たぶんどこかに犬(前田利家、この時謹慎中)と動物がいっぱいの清須城でした。

柴田勝家は「鬼」ですね

SNSの反応

これに気づいた方すごい!

大河ドラマの備品は再利用していると聞いたことありますが、織田方で再利用されているとは。

「麒麟がくる」の川口春奈さんの帰蝶は、着物の豪華さも相まって、登場するだけで場が華やかになり視聴者を魅了する存在でした。

蝶の柄が帰蝶っぽい。

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岡田信長からはこんな風に見えていたのかもしれない、と思うほどのかわいさ。

この中世の想像図を見ると、意外と遠くはないかも?

現在の清州城は模擬天守なので、史実に忠実に建てられたものではなく(資料がなく他の城を参考にしているなど)、どちらかといえば町おこし的に建てられたようです。

現在の清州城

とても分かりやすい。

徳川家康にも、実は腹違い(母が別、父は同じ)で同じ日に生まれた兄弟がおり、跡取り問題になるといけないので徳川の歴史から消えたという話もあったります。

安土城がどんなビジュアルで出てくるかはとても楽しみです。

信長が安土城にたくさんの提灯を吊るしてライトアップしたという話もあるようなので、やってくれたら嬉しいな。

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