【ミニ解説付き】どうする家康「どうする桶狭間」第1話感想(ネタバレ注意)

どうする家康

※本ページはプロモーションが含まれています。

この記事は2023年度『どうする家康』1話を見た感想記事です。

大河ドラマ大好き・自称戦国歴女がミニ解説やSNSの反応を交えて感想を書いています。

第1話、いよいよ始まりました。

CGをふんだんに取り入れた、斬新な演出。

今までとは一味も二味もちがう大河ドラマでした。

1月8日放送、第1話のタイトルは「どうする桶狭間」です。

放送後一週間は、NHKプラスで無料で見逃し視聴ができます。再放送もありますよ。

ストーリー展開

第1話は、以下のような流れです。

  • 少しだけ桶狭間の戦い(の後)
  • 駿府・今川館での人質生活
  • 故郷の三河へ墓参り
  • 瀬名と結婚
  • 桶狭間の戦い

【歴史背景の予習記事】

桶狭間の戦いの予習記事を用意したのですが、大高城以外はほとんど登場しなかったですね。

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1話の感想とミニ解説

若かりし頃の徳川家康のイメージは、少々短気な一面も見られる血気盛んな印象を持っていましたが、「どうする家康」第1話での家康像はナイーブで弱虫な部分を前面に出していました。

ストーリー展開に合わせた第1話の感想です。

駿府・今川館での人質生活

前半は今川家での人質生活ですが、駿府・今川館での暮らしをかなり謳歌していました。

ただ、前半で登場した今川家の方々のほとんどが、この後大変な目に合っていきます。

それを想像すると、この穏やかな時間が切なくすら感じてしまいました。

ほとんどの人が・・・うぅ

徳川家康は、「松平元信」という名前で登場しています。

数え年の14歳で元服して「元信」に改名し、16歳で瀬名(有村架純さん)と結婚するあたりで「元康」と改名しているので、第1話前半の瀬名と結婚するまではこの2年程の間の話ということになります。

徳川家康 年表(年齢は数え年)
  • 1555年
    14歳で元服

    「松平元信」になる

  • 1557年
    16歳で瀬名と結婚

    このあたりで「松平元康」になる

  • 1558年
    17歳で初陣(寺部城の戦い)

    寺部城を攻め、大勝利

  • 1560年
    19歳で桶狭間の戦い

瀬名とおままごと遊びをしたりかくれんぼしたあたりは元服後ということなので、実年齢で言えば12~13歳あたりと考えると、ちょっと幼い印象かなと思いました。

それでも、瀬名をめぐり今川氏真と戦って勝ったシーンはかっこよかったです。

築山殿(瀬名姫)は

  • 気が強い
  • 嫉妬深い
  • 悪女

なんてイメージがありますが、第1話の時点では

  • 天真爛漫でむじゃき
  • おっとり
  • とんでもなくかわいい

天使ですか

という印象。

あのピンクのかわいいお着物を着た瀬名姫が、この後闇落ちしていくのだろうか。

鎌倉殿の13人の北条義時みたいに、闇落ちと共に着物の色がダークになっていったりして

そんなの信じられない。そうならない事を願います・・・。

弱くて情けないイメージ全開の若かりし家康。

史実では17歳で初陣となる寺部城の戦いに参戦し、実は徳川家康は戦略的に見事な戦いっぷりで勝利しています。

その2年後に桶狭間の戦いが起こります。

第1話の桶狭間の戦いでの家康を見ると

あれ、初陣の家康の勇姿はどこいった?

って少し思ってしまいました。

このドラマでは寺部城の戦いは出てきませんでしたが、寺部城の戦いを登場させると臆病な家康を描きづらいのかもしれませんね。

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故郷の三河へ墓参り

三河家臣団がだいぶ面白いキャラで登場しました。

酒井忠次が「海老すくい」で盛り上げていましたね

三河武士といえば

  • 地味で真面目
  • 熱い
  • めんどくさい

というイメージでしたが、現時点ではお笑い要素満載でとても親しみやすい。

徐々に変わっていきそうですね。

三河でのおもてなしシーンには、味噌田楽や煮味噌のような食べ物が。

徳川家康は江戸に移っても三河の八丁味噌を取り寄せていた程の味噌好きと言われますが、現時点では味噌に親しんでいる雰囲気はなさそうな感じでした。

三河の家臣たちに盛大なもてなしを受けますが、ノリについて行けない様子の元信。

それも仕方ないと思います。

徳川家康は6歳(満年齢なら4~5歳)で人質に出て岡崎を離れています。

三河の家臣たちと再会したシーンは14~16歳と考えると、家臣たちの顔が分からないのも無理ないかと。

そして、人質として暮らしていた駿府は「東国の京」と言われる程、文化が栄えた華やかな場所。

雅な暮らしに慣れ親しんでいた家康は、三河の粗末で田舎っぽい雰囲気に戸惑ったのでしょう。

カルチャーショックってやつですね。こういうワイワイしたノリ結構好きですけど

三河家臣の中には、今川家に対する不満を言う者もいました。

この頃の三河は「三河そう劇」といって、主に東三河で今川家への反乱が起こってきた頃かなと予想しました。

明るい三河家臣団ですが、当時の三河の不安定さもうかがえます。

サプライズキャストはキャイ~ンの天野君

岡崎城の城主である家康が今川家の人質になっているので、城代じょうだいとして入っていたのが今川家家臣の山田新右衛門(天野ひろゆきさん)。

※城代・・・城主が不在の間、代わりに管理する者

天野君は愛知県岡崎市出身だから、岡崎城を任される役はきっと嬉しいでしょう

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桶狭間の戦い

今川軍は沓掛城で軍議をしたとされますが、ここでの今川義元役・野村萬斎さんの舞いは間違いなく大きな見せ場の一つでした。

さすが本業!野村萬斎さんの舞いが大河ドラマで見られるなんて嬉しい

以前の今川義元は公家かぶれの情けないイメージで描かれることがありましたが、最近は「海道一の弓取り」と評される強い今川義元像が多い印象です。

「どうする家康」では今川義元をかなり魅せてきましたね。

第1話での退場はもったいない。

大高城へ兵糧を搬入した三河家臣団の奮闘は、緊迫感があってハラハラしました。

ほぼ何を言ってるか分からない鳥居忠吉(イッセー尾形さん)が戦場にいるっていう驚き・・・刀を落としても脇差で頑張っていました。この時の鳥居忠吉は60後半~70歳のご高齢です

織田軍に比べて三河家臣団の装備が弱くて心配でしたが、三河武士は強かった!

合戦シーンではCGがたくさん使われており、大河ドラマとしては新しい試みです。

織田軍の攻撃をなんとかかいくぐり、大高城へたどり着く家康たち。

夜を徹して戦い、大高城につくシーンでは朝日が昇っていました

大高城で飢えに耐えていた鵜殿長照から見た家康たちは、とても神々しい。

金の甲冑も輝いていた

桶狭間の戦いといえば、織田信長に勝利をもたらしたと言われる豪雨

雨が止む頃に織田軍が今川本陣を襲撃するというのが通説ですが、「どうする家康」では雨が降りっぱなしでした。

今川氏真も雨にうたれていましたね

まるで家康と氏真の試練と苦難への突入を表すかのよう・・・。

本多忠勝(山田裕貴さん)の登場シーンも非常にかっこよかったです。

徳川家臣最強となる本多忠勝は13歳で参加した桶狭間の戦いが初陣になるので、戦いのシーンで登場すると思っていましたが、全く登場せず。

まさか、こんな形で登場するとは!

殿にブチ切れるという本来はありえない程の無礼な登場でしたが、殿をつかんで投げ倒して説教して暴れまくる猛将の片鱗を感じさせました。

数えだと11~12歳か。本多忠勝、反抗期かな。

最後の織田信長の登場シーンでは、信長の持つやりの先に今川義元の兜首らしきものが!

(通説では今川義元の首は岡部元信に返す予定なのですが、兜から髪の毛が出ていたということは・・・)

沓掛城での今川義元の舞のシーンで、後ろに掲げられていた兜です。

戦国時代の大河ドラマでは必ずと言ってよい程登場する、桶狭間の戦いでの今川義元討死のシーンが今回は全く登場せず。

その代わり、他の大河ドラマではサラッとしか出てこない徳川家康の大高城への兵糧搬入が大きな見せ場となりました。

終始家康の目線で進むストーリー展開なので、桶狭間の戦いの内容をあまり知らない方にとっては話の流れがつかみづらかったかもしれません。

歴史背景が分かっていると想像力を掻き立てられる面白さがあり、見どころの多い桶狭間と感じます。

桶狭間の戦いの王道が見たいという方は、2020年放送の「麒麟がくる」の桶狭間の戦いを是非ご覧ください。

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今川義元を「太守様」と呼ぶのは?

素朴な疑問として、今川義元が周りから「太守たいしゅ様」と呼ばれているのはなぜか。

太守」は複数の国を治めている守護大名のこと。

※守護大名・・・幕府が国ごとに設置した軍事指揮官、かつ行政的支配も行う国のトップ

今川義元は三河・遠江・駿河の3国を治めていた守護大名です。

2017年放送の「おんな城主 直虎」で登場した今川義元(春風亭昇太さん)も「太守様」と呼ばれていました。

お田鶴って誰?

瀬名と一緒に、田鶴たづ(関水渚さん)というなんともお高くとまった女性が登場しました。

あまり有名ではないですが、第1話から結構な存在感でしたね。

彼女も瀬名も今川義元の姪(瀬名は所説あり)で、お田鶴は大高城の城代として登場した鵜殿長照の妹です。

人質時代の家康にとって、今川一族の瀬名やお田鶴は超高嶺の花

お田鶴はのちに女城主となりますが、彼女も大変な目に合う一人・・・。

第1話からたくさん登場しているので、きっと後に見せ場の一つとして活躍するのではないかと思いました。

それにしても、お田鶴も瀬名の母・ともえ(真矢みきさん)も口癖のように「はしたない」と口にしていましたね。

今川家の女性陣、プライドが高くて気が強そうだな

全体の感想・雑談

第1話では、この後数々の修羅場と屍をを乗り越えて天下を取る人とは思えない程、ヘタレで臆病者の若き家康。

対して、織田信長や武田信玄はこの世のものとは思えないバケモノ感がすでに漂っている。

か弱き家康が彼らを乗り越えてどう成長していくのか、俄然楽しみになる描写でした。

合戦シーンではCGをふんだんに取り入れて今までとは違う演出や迫力を感じました。

賛否両論ある部分だと思いますが、個人的には映像の美しさや見応えがあって好きです。

徳川家康の視点で、終始家康の心情に寄りそいテンポよく進む展開。

回想を巧みに取り入れているので、時系列がコロコロ変わり話の展開としては少し複雑です。

歴史背景が分からない方だと何が起こっているのかついて行けなくなるかもしれないと思いましたが、通説とも違う部分も多少見られます。

The 歴史エンターテイメントとして演出や描写など楽しんでいくのが良いかと思いました。

有名な人物を期待感たっぷりに登場させるのがうまいですね。

ドラマとしてはコミカルでスピード感があり、人物の魅せ方もうまい。さすが古沢良太さんという感じです。

第1話からグッと心をつかまれました。

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桶狭間の戦いの舞台となった桶狭間は、現在の愛知県名古屋市緑区にあります。

第1話で登場した大高城は現在「大高城跡」として遺構も少し残っています。

大高城駐車場がなく道が狭いので、近隣のパーキングに停めて歩いて行くと良いと思います)

そこから家康目線で丸根砦や鷲津砦を眺めてみるのも面白いかも。

大高城跡からの眺め

第1話で徳川家康と一緒に大高城への兵糧搬入で大活躍した三河家臣団

余談ですが、桶狭間の近くに彼らや桶狭間の戦いメンバー等をモチーフにした武将ドーナツという面白いものもあります。

武将どーなつが気になる方は

歴史好きへのプレゼントにも最適「戦国武将ドーナツ」食べ比べレポ」で

分かりやすく紹介されていますので、チェックしてみたください

SNSの反応

私も「孤独のグルメ」ファンなので、石川数正役の松重豊さんの食事シーンは五郎さんが浮かんでしまいました。

それにしても、第1話の石川数正は20代。

落ち着きと威厳がありすぎて笑っちゃう程渋い20代です。

もしそうならば、粋な事するじゃないか太守様。

徳川家康は今川義元に期待されてかわいがられていたようですし。

今川氏真には糸(早川殿)という素敵な奥さんがいますからね。

前半のごっこシーンに少し違和感を感じましたが、最後に出てくる織田家人質時代の竹千代の回想につながるとは。

織田家から解き放たれた解放感が全開ですね。

伏線がたくさん潜んでいそうで目が離せません。

「どうする家康」が始まる前から阿部さんのテルマエロマエいじりは盛り上がっていました。

入浴シーンが出てこないかなとちょっと期待してしまいます。

「信玄の隠し湯」があるほど、武田信玄も温泉が大好き。

もしかしたらもしかするのかな・・・。

「俺の白兎」はなかなかのパワーワードですね。

ファンを狙いに来ています。

2023年は兎年ですし。

この信長だと、清州同盟を組む段階ではすでに親分と子分みたいな状態としか思えない。

どことなく邪悪な雰囲気の信長、今後どうなっていくのか楽しみです。

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