大河ドラマはハードルが高い!
こんな風に思う方は結構多いのではないでしょうか。
正直、ずっと大河ドラマを見てきて歴史が楽しいと思っている私でも、結構難しい。
知識が足らずに大河ドラマの内容についていけなくなることもあります。
生きる時代が全然違うから、理解が及ばないことも多いんですよね
ただ、歴史背景の知識なしでも、俳優さん目当てで見たり、なんとなーく歴史を理解するためでも大丈夫。
1話45分が1年間続くので、毎回しっかり理解しようとすると疲れちゃうかも
登場する俳優陣はとっても豪華で、主役レベル、旬や売り出し中の俳優、ベテラン俳優もたくさん!
それも大河ドラマの醍醐味です。
知識なしに見ても楽しめますが、どうせなら大河ドラマの内容をしっかり理解したい・楽しみたいという方にはちょっとしたコツがあります。
ここでは、大河ドラマを見る上で意識すると良いポイントを紹介します。
どちらかというと、ドラマの内容をしっかり理解したい方に向けた内容です
これを意識する内に段々と理解が深まり、話が進むにつれ面白くなると思います。
※筆者は戦国時代が舞台の大河ドラマが特に好きなので、戦国時代の大河ドラマを想定して紹介しますが、他の時代でも参考になる部分があると思います
しっかり理解したいなら予習は必要
せっかく大河ドラマを見るなら内容をしっかり理解したい
という方は、やはり予習はすべし!
でも、予習でつまづいてしまうといけないので、簡単でおすすめな予習方法を紹介します。
主人公の一生についてはざっくり予習
まず、主人公の一生については、ざっくりとでも予習することをおすすめします。
その人生において、転機となるような大事な出来事だけでも知っておくと良いです。
例えば、主人公が織田信長なら、最後は本能寺の変。
それまでの内容を、簡単な年表で確認する感じで良いと思います。
とはいっても、なにが大事な出来事なのか、どんな内容なのかまで理解するのはなかなか難しいですよね・・・
最近ではYouTubeで武将の一生を分かりやすく紹介している動画がたくさんあります。
私のイチ押しユーチューバーは徳永サトシさん
動画の中で、武将の一生を漫画で分かりやすく簡潔に紹介してくれます。
難しい表現もなくコミカルに説明してくれるので、主人公の人生について簡単に知りたい場合にとても重宝します。
2023年度NHK大河ドラマ「どうする家康」の主人公・徳川家康の一生を予習するのは、有名人とはいえ実は結構難しいと思います。
75歳と長生きな上、重要な出来事が多すぎて・・・
波乱万丈な徳川家康の長い人生も、前編(約6分)と後編(約6分)でとても分かりやすくまとめてくれています。
Youtubeで日本史マンガ動画公開しました!徳川家康の前半生をだいたい6分で解説しています!何かあると自害しようとする家康は、とても人間くさい人でした。https://t.co/WAPFQfNz24#漫画 #日本史 #漫画動画 #漫画が読めるハッシュタグ #麒麟がくる #麒麟がくるまで待てない pic.twitter.com/r6d4WBnPf8
— 連載終了漫画家・徳永サトシ (@tokunaga0621) February 21, 2020
YouTubeで日本史の漫画動画を更新しました!徳川家康の後半生をだいたい6分でまとめています。もしよかったらご覧くださいm(__)mhttps://t.co/XMqwX9m3xB#漫画 #日本史 #漫画動画 #漫画が読めるハッシュタグ pic.twitter.com/9DeyxH5D3o
— 連載終了漫画家・徳永サトシ (@tokunaga0621) February 25, 2020
予習の足掛かりとしてピッタリだと思います。
放送回の歴史背景をざっくり予習
できれば、放送回の歴史背景を少しでも予習しておくと良いと思います。
歴史の知識にあまり自身がないという方でも大丈夫。
大河ドラマの公式HPには、放送回の「次回予告」や「略年譜」(年表)が載っています。
特に、略年譜は今どの段階の話なのか一目で分かるようになっているのでおすすめです。
放送前にこの次回予告と略年譜をサラッと見ておくだけでもドラマの内容が理解しやすくなります
もし重要な合戦がある回なら、その戦について知っておくとドラマの内容がさらに楽しめます。
戦について確認しておきたいポイントは
- 誰対誰の戦いか
- 戦いの場所はどこか(地名は旧名で出てくるので、現在の何県にあたるかも確認)
- 戦いの理由(ざっくりでOK)
日本地図の旧地名は学校の授業でも習いましたが、覚えているでしょうか?
戦いの理由については、しっかり理解しようとすると歴史をさかのぼって知る必要が出てきますが、そこまでしなくともざっくり分かる程度で大丈夫です。
「桶狭間の戦い」を例にすると
- 誰 対 誰・・・織田信長 対 今川義元
- 戦いの場所・・・尾張(現在の愛知県)
- 戦いの理由・・・今川義元の軍が尾張に攻めてきた
これだけ知っておくだけでも、ドラマのストーリー展開が分かりやすくなると思います。
といっても、これも難しければ、無理のない範囲で。ドラマの中で学ぶスタイルでもOK
本ブログでは、「どうする家康」の歴史背景を知るための予習記事を用意しています。
戦についても、図を使ってなるべく分かりやすく紹介していますので、ドラマを見る前に予習したいという方は、是非読んでみてください。
公式HPの相関図を確認する
NHKの大河ドラマの公式HPには、「登場人物」の所に相関図が載っています。
相関図を確認しながら大河ドラマを見るととても分かりやすくなるのでおすすめです。
公式HPで、放送回の次回予告や略年譜と合わせて相関図も確認しましょう
公式HPの相関図を見ると、大河ドラマの内容がかなり分かりやすくなるんですよ!
親戚関係や、誰が誰に仕えているか等の人間関係が一目で分かるので、理解が深まります。
登場人物が多い上に話が進むにつれ登場人物もどんどん変わっていきますが(これも難しい理由の一つですね)、相関図を見れば人間関係を把握しやすいです。
相関図を見ておきたい別の理由として、名前の難しさがあります。
大河ドラマが難しいと思う要因の一つが、人物の呼び方が聞き覚えのある名前ではないことがあります。
この時代、人を呼ぶときは実名ではなく、通称(字)や官職などで呼ぶことが多いようです。
※官職・・・朝廷から叙任された職
私はこれが一番混乱します。見ている内に慣れますが。
例えば
官職や役職で呼ぶのは、今で言うと、「●●県知事」とか「社長」みたいに呼ぶ感じに近いかもしれないです
徳川家康の通称は「次郎三郎」。
ドラマの中ではどんな呼び方になるでしょうか・・・。
「次郎三郎」は松平家の当主の通称なんですが、最初聞いた時は「長男なのに次郎なの?三郎なの?なんで?」ってなりました
(ちなみに、信長は秀吉のことを「サル」とか「はげねずみ」と呼んでいます。)
また、もう一つ大河ドラマを難しくさせるのが、人物の名前が変わること。
現代では結婚して苗字が変わる程度ですから、あまり馴染みがない感覚ですよね
例えば、徳川家康は
竹千代(幼名) → 松平元信(元服) → 松平元康 → 松平家康 → 徳川家康
と5回も変わります。
上杉謙信も何度か名前が変わったことで有名です。
なので、知っている武将でも「知らない名前で出て来た!」なんてことがあるかもしれません。
こんな時は、字幕やナレーションで説明が入ると思うのでお見逃しなく
特に名前が変わりやすいタイミングは
- 元服・・・幼名(幼少期の名前)ではなくなり、諱(実名)が与えられる
- 出世・・・官職が与えられたり、仕えた主君に1字をもらったり理由は様々
- 出家・・・僧侶になって「戒名」に変わる
なので
「この人はこうやって呼ばれているんだ。ふーん」
というくらいの感覚でよいと思います。
名前や呼び方については深堀すると難しいので、なんとなくでも良いかと
名前も呼び方も公式HPの相関図に載っていると思うので、相関図がとても役立つこと間違いなしです。
戦のシーンは家紋や旗印を知っておくとよい
大河ドラマの見せ場と言えば合戦のシーン。
合戦のシーンでは、戦の総大将(トップ)となる武将だけで良いので、できれば旗印や家紋を調べておくと良いです。
※旗印・・・戦場で誰の軍か分かるよう、旗(指物)についている模様や文字
合戦のシーンは、ぱっと見どっちがどっちの軍か分からなくなる事があります。
キャストを把握していても、甲冑をつけると誰が誰だか分からなくなることも。
真田幸村(信繁)や直江兼続くらい有名で分かりやすい変わり兜だったら一発で分かりますが
旗についている旗印や家紋を見れば、誰の軍かという目印になります。
戦のシーンでは、兵士が背中に旗印のついた旗を掲げて戦っていると思うので、チェックしてみてください
例えば、「桶狭間の戦い」でいえば、織田軍 対 今川軍。
両者の旗印や家紋はこんな感じです。
実は織田家は家紋が7つ、今川家は3つもあるので家紋って難しいのですが、大河ドラマで使われているのは上記が多いです。
ただ、家紋は奥が深いので、興味と余力がある場合になんとなくで大丈夫です
有名な家紋や旗印(余力があれば馬印も)だけでも知っていると、合戦シーンがちょっと面白くなりますよ。
フィクションとして鑑賞する
歴史には、資料がなく史実が分かっていないことがたくさんあります。
そこを大河ドラマでどう描くかは脚本家の腕の見せ所であり、楽しみの一つ。
大河ドラマでは、ドラマをスムーズにドラマチックに展開させるため、史実には存在しないオリジナルキャラクターが登場することがあります。
しかも、主人公に近い存在として度々登場します。
例えば
- 麒麟がくる・・・駒、東庵、伊呂波太夫
- 鎌倉殿の13人・・・善児、トウ(凄腕の殺し屋)
歴史の隙間を補ってくれたり、ドラマを盛り上げるために活躍してくれる存在です。
また、昔は分かっていなかったことが、研究を経て解明されることもたくさんあり、それが大河ドラマに反映されるかもしれないという点も楽しみの一つです。
昔の大河ドラマと今の大河ドラマでは人物像や合戦の描かれ方が変わっていたりします。
2020年「麒麟がくる」の織田信長は近年の研究結果が反映されているようで、今までと一味違う少し保守的な信長像でした
新たな史実がどう描かれるか、史実が分からない部分をどう描くか
それを踏まえて、歴史エンターテイメントとして鑑賞すると、とっても楽しくなります。
紀行コーナーも見る
大河ドラマの最後に「紀行」という、ドラマの内容に関するゆかりの地を紹介するコーナーがあります。
ゆかりの地を知ることで、大河ドラマの内容を身近に感じられる気がしています。
これを見てゆかりの地めぐりをしてみるのもいいかもしれないですね。
実際私も旅行ついでに(むしろメイン)、紹介された場所に何度か立ち寄ったことがあります。
現地に行って歴史ロマンに想いをはせてみるのはいかがでしょうか。
紀行の内容は公式HPでも確認することができます。
まとめ
戦国時代が舞台の大河ドラマが楽しくなるポイントを紹介しました。
ざっと説明しただけでも、ちょっと難しく感じるでしょうか。
ドラマの見始めは難しく感じるかもしれませんが、このポイントを押さえて見ていけば、段々理解が深まってくると思います。
2023年NHK大河ドラマ「どうする家康」を楽しく見るために、是非予習してみてください。
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